みなさんこんにちは♪カスケ不動産の植村です。皆様は「手付解除期限」というワードを耳にしたことはありますでしょうか？不動産購入の経験がある方はご存じの方もおられるかと思いますが、そのような経験がない方はご存じでない方もおられると思います。今回は不動産購入にあたり、不動産に関する知識の一つとなる「手付解除期限」についてわかりやすく説明させていただきます。
手付金とは
手付金とは、買主様が契約時に購入物件価格の一部を売主様にお支払いする金銭のことで、「解約手付」と呼ばれたりもします。この手付金は、売買契約を締結した後に、買主様・売主様それぞれが何らかの事情（自己都合）によって契約を解除したい場合に備えて支払われます。ただし、相手側が「契約の履行に着手するまで」というルールがあります。
民法557条1項によると「履行」とは、「実際に行うことである」という記載がありますが、実際にどのような事例が一般的に「履行の着手」に該当すると考えられているのか？例を挙げながらご説明させていただきます。
※手付金とは･･･「頭金」とは違う？「手付金」について解説！
売主側の履行の着手とは
・所有権移転登記申請手続き 等
買主側の履行の着手とは
・売買代金支払いの為に定期預金を解約した 等
以上が一般的な内容となりますが、「履行の着手」には明確な線引きが存在せず、過去の事例や判例によるとその時その時で認められたり認められなかったりする場合がありますので、注意が必要です。
手付解除をした際の買主・売主の費用負担
では、実際に「手付解除」を行った際に、買主・売主ではそれぞれどのような費用負担となっているのかを見ていきましょう。
買主都合で契約解除をするためには、手付金を放棄しなければいけません。
売主都合で契約解除をするためには、買主様から受け取った手付金の2倍を買主様に支払わなければいけません。
具体的に説明すると･･･
例えば買主様が100万円の手付金を支払っていた場合、買主様は支払った100万円の手付金を放棄（手付解除）すれば売買契約を解除することができます。
売主様の場合は、契約時に受け取った100万円をまずは買主様に返します。受け取ったものを返すだけなのでこの時点で売主様には何も負担はありませんが、買主様が手付で支払った同額の100万円を売主様が支払う（手付解除）ことで売買契約を解除することができます。
買主様が支払った100万円＋売主様が同額支払う100万円＝合計200万円となります。これを「手付倍返し」と言います。
売主様も買主様も同額のリスクで手付解除する事になります。
手付解除期限日の必要性
次に、手付解除期限日の必要性についてご説明します。契約を解除できる期日は民法上「契約の履行に着手するまで」と定められていますが、具合的な「履行の着手」に対しての考えは少し複雑です。
先述させていただいた様に、「履行の着手」に関しては明確な線引きが存在せす、買主様・売主様双方の解釈によって意見が分れることがあります。そのような解釈の違いからトラブルに発展しないようにするため、民法を補完するために、契約上の特約として手付解除期限を定めることが一般的になりました。
ここで注意が必要なのが、手付解除期限を定めていても「履行の着手」が手付解除期日より早く到来した場合は、「手付解除はできなくなる」ということです。
手付解除期限の目安
手付解除期限の目安ですが、契約日から10日～2週間後程度が一般的です。契約から決済までの期間によって変わりますが、買主・売主の合意により決められます。手付解除期限を過ぎると、手付金の放棄・手付倍返しとは別に違約金が発生するので十分な注意が必要です。
契約の解除を回避するには
最後に、不動産売買で手付金解除を含む様々な契約後のトラブルを回避するためには、信頼できる不動産会社選びが大切になります。想定外の事が起こり解約せざるを得ないという状況もあると思いますが、カスケ不動産では、初回面談からお客様のニーズをヒアリングして、しっかりとお客様の立場になって物件探しのお手伝いをさせていただきます。その中で資金計画をしっかり行い、安心した住宅ローンが組めるようアドバイスをさせていただいております。
また、住宅購入時に注意する点や物件の探し方のポイント等、随時ご説明させていただきます。気に入った物件があればリフォーム箇所など確認して、物件価格にプラスどれくらいのリフォーム費用が必要なのかをリフォームスタッフと現地確認等を行いながら見極めていきます。
ですので、お客様に安心してお申込みへと進んでいただくことができます♪
カスケ不動産は【不動産】【リフォーム】【新築】各サービスを一つの窓口で総合的にサポートさせていただくワンストップサービスを提供しています。
ぜひ、カスケ不動産で夢のマイホーム探しのお手伝いをさせてください♪
