14TH ANNIVERSARY

接道義務を果たすためのセットバックについて解説!

接道義務を果たすためのセットバックについて解説!

みなさんこんにちは!岡山・倉敷の住宅購入をサポートしているカスケ不動産の豊田です。

マイホーム建築のための土地を探している時、「あれ?相場より安いな…」そのように感じたことはありませんか?
今回は、そのような土地を見かけた時に
チェックしてほしい項目の1つ「接道義務」を果たすために必要な『セットバックについてご説明します。

接道義務とは?

そもそも接道義務とはどのような義務なのでしょうか。

都市計画区域内で建物を建てる場合、原則として幅員4m(特定行政庁が幅員6m以上を道路として取り扱う区域は6m以上)の建築基準法上の道路に、2m以上接した敷地(土地)でなければいけないという決まりがあります。
なぜこのような義務があるかというと、緊急車両(救急車の幅は1.89m、消防車の幅は2.5m)が侵入できるようにするためです。
緊急事態時に、生活する人々や地域の安全を守るためにも接道義務があるのです。

引用:SUUMO|接道義務|https://suumo.jp/yougo/s/setsudougimu/

接道義務を果たしていない土地はどうしたらいいの?

昔は、自動車が一般的ではなかったため、約1.8mあるいは約3.6mといった基準で整備された道路でした。現在でもたくさん見かけられますが、この場合は、道路の中心線から2m敷地の縁を後退させ、道路の幅を広げることで接道義務を果たすことができます。これを『セットバック』といいます。
しかし、現在住んでいる人にいきなり「道路分の土地を明け渡して建て替えてください」というのは難しいので、「いずれ建て替えるときにセットバックして建ててください」とお願いすることになります。こういった道路を専門的には「法42条2項道路」や「みなし道路」と呼び現状幅4mを確保していない道路に面している土地は『要セットバック』と表記されます。

   [ 向かい側が宅地の場合 ]     [ 向かい側が川の場合 ]

引用:SUUMO|セットバックって何? 土地探しや一戸建て建築で知っておきたいQ&A|https://suumo.jp/article/oyakudachi/oyaku/chumon/c_knowhow/set_back/

向かい側が、崖・川・線路等の場合は、向かい側の境界線が変えられない為、道幅4mまでセットバックする必要があります。

セットバックで気を付けるポイント

建て替える場合

セットバックの物件建て替えは可能です。しかし、セットバックした後の敷地に合わせて家を建てなければなりません。建蔽率(建ぺい率)や容積率もセットバック後の敷地で計算する必要があるので、希望の広さや形状の建物が建てられるどうかを確認する必要があります。

セットバックの拒否はできない

接道義務を果たしていなければ、新しい家を建てる際に申請する建築確認の許可がおりないため、セットバックをせずに新築や建て替えをすることは不可能です。

セットバック部分の使用

道路をセットバックをして家を建てた場合セットバック部分は「道路」とみなされるので、通常、駐車場スペースなどで使用することはできません。もちろん、塀やフェンスもセットバックした後の敷地の中に収める必要があります。

セットバックに係るお金の問題

セットバックに係る費用

調査費用や舗装費用などがかかる場合があり、行政や自治体によっては補助制度があります。街づくり計画を推進したい地域であれば行政も積極的ですが、予算がなかったり、道路整備を特に急いでいなかったりする場合は自己負担となる可能性が高いです。

セットバック部分の扱い

前記したように、セットバック後の土地を道路とみなすのであれば、買い上げてほしいという気持ちになりますよね。ですが、残念ながら、ほとんどが寄付あるいは無償提供になってしまいます。また使用できないのであれば寄付をしたいと考えても、受け取ってくれる場合と受け取ってくれない場合があります。いずれにしても行政に確認しておくことが大切です

セットバック後の費用

セットバック部分の固定資産税は「道路」となるので固定資産税を払う必要はありません。しかし、自動的に免除になるわけではありません。固定資産税は、市町村税なので非課税の適用を受けるには、市役所や区役所への申告が必要です土地の謄本やセットバック部分の面積が分かる地積測量図や、役所が指定する書類を用意して申告しましょう。

ご相談はカスケ不動産へ

岡山県南部で事業を展開しているカスケ不動産は、住まいに関わるすべてをご提案すべく、「リフォーム」「不動産」「新築」それぞれ専門の担当者が一丸となって対応する「住宅ワンストップサービス」を提供しています。セットバックが必要な物件かどうかはもちろん、セットバックの工事から工事後のサポートも承ります。岡山市、倉敷市の不動産購入でお悩みの方は、お気軽にカスケ不動産へご相談ください。オンラインでのご相談も承っております!

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