14TH ANNIVERSARY

購入前に不安を払拭!お家の健康診断!「ホームインスペクション」って?

購入前に不安を払拭!お家の健康診断!「ホームインスペクション」って?

みなさんこんにちは!岡山・倉敷の住宅購入をサポートしております、カスケ不動産の藤田です。

みなさまは、中古住宅の購入を検討された際、そのお家の状態や補修が必要な個所など、気になったことはないでしょうか?

そういった不安を解消するのがホームインスペクション(別名:住宅診断。以後インスペクションとする)です。

住宅の購入前や自宅の売出前にインスペクションを行うことで、建物のコンディションを把握するだけでなく、安全に取引をすることが可能になります。

そこで、今回は、インスペクションとは実際にどういったものなのか?また、どういった箇所を診断していくのか?などなど・・・「インスペクション」についてご紹介をしていきます。

インスペクションとは

インスペクション(住宅診断)とは、建物の専門家と呼ばれる、ホームインスペクター(住宅診断士)が行うもので、一言であらわすと「お家の健康診断」です。

ホームインスペクターは、第3者的な立場から、また、専門家の見地から、住宅の劣化状況、不具合事象の有無、改修すべき箇所やその時期、おおよその費用などを 見極め、アドバイスを行います。

購入を検討中の物件や売り出し前の物件をホームインスペクターが詳しく検査することで、建物のコンディション(劣化状況)やリフォームが必要な箇所などが把握できるだけでなく、住宅の資産価値も明確になります。

インスペクションのメリットとは

一見すると、買主にとってのメリットが大きいように感じるインスペクションですが、売主・買主双方にメリットがあります。

自宅を売りたい売主にとっては、インスペクションを行うことで引き渡し後のトラブル発生のリスクを軽減したり、買主の不安が軽減されて売却がしやすくなります。

一方で、買主は、建物の状態を把握でき、その結果を元に適切な価格で購入できる可能性が高まります。

診断項目

では具体的にどのような項目の診断を行うのでしょうか。大まかに言うと、「構造耐力上主要な部分(基礎・柱及び梁・外壁等)」と「雨水の侵入を防止する部分(外壁・屋根等)」の項目を診断します。下記表にまとめました。(一部抜粋)

構造耐力上主要な部分 雨水の侵入を防止する部分
基礎 ひび割れ、欠損、鉄筋の露出・さび汁・爆裂・蟻害 等
土台 劣化・ひび割れ・欠損
傾斜、沈み 
柱および梁 ひび割れ、劣化、欠損、傾斜、腐朽 等
外壁 ひび割れ、欠損、はがれ 色やコケ・カビ・藻の付着、シーリング材の破断
バルコニー ひび割れ・劣化 防水層のひび割れ、劣化、欠損
内壁 傾斜、ひび割れ・欠損・浮き 雨漏り跡
天井 ひび割れ・欠損・浮き 雨漏り跡
小屋組み ひび割れ・欠損 雨漏り跡
屋根 破損、ずれ、ひび割れ、浮き・はがれ、変色やコケの発生、金属部の腐食 
軒裏 ひび割れ、欠損

中古住宅につきものの販売価格や品質に対する不安を払拭するためには、建物の現状を一定の基準で把握できる、インスペクションの結果が大変重要になります。

しかし、従来のインスペクションは、業者によって検査を行う人のスキルや検査の基準にばらつきがあり、結果にも違いが出てしまうという状態にありました。

そこで、どの業者が行っても適切な診断結果が出せるように基準を設けたのが、国土交通省が2013年に策定した「既存住宅インスペクション・ガイドライン」です。これにより、どの業者に依頼しても同じ結果が期待できるため、今ではより安心して依頼できるようになりました。

検査の流れ

では、検査を実施する場合はどのような流れになるのでしょうか。

売主が行う場合と、買主が行う場合とに分けた一例で説明します。

売主が行う場合

売主が行う場合は、価格査定後、販売活動の開始前後で行う場合が多いです。買主が購入するかの判断材料になり得ますので売り出すと決めたらなるべく早く行うほうがいいでしょう。

買主が行う場合

 

買主が行う場合は、大まかにわけて2パターンあります。

パターン①は、インスペクションを先に実施、その結果を踏まえて買付申込書*1を入れる場合。パターン②は、買付申込書を入れてインスペクションを行う場合。

他にも購入検討者がいる場合や、診断結果を購入可否の判断材料にしたいのか、それとも参考程度にしたいのかにもよってどちらのパターンになるか異なります。

売主からすると、大切なお家の粗探しをされるようであまり気分が良くないという方もいらっしゃるかもしれませんが、契約後に問題が発生すると売主が責任を負う場合もありますので、不具合等を事前にしっかり発見しておく方が結果的に売主・買主双方の為になるのです。 

*1 買付申込書 「この物件を買います」という意思表示の書類。一般的には、この買付申込書を提出した早い者勝ちで話が進む。法的効力は無い。

 

インスペクションは、主に建物の劣化状況のチェックです。著しい劣化などがあれば、購入直後から補修費用が必要となりますし、気づかずに放置しておくと大事になってしまうこともあります。

上記の診断タイミングは一例で、特にルールなどがあるわけではありません。しかし、万が一に備えて、売買契約の締結前に利用することを推奨しています。一方で、購入した後のリフォームやメンテナンスの為に建物の状況を把握したい場合には、引渡し前や入居前に利用するという選択肢もあります。

インスペクションは、すでに欧米では中古住宅の売買を安心・安全に行うために欠かせない常識となっており、取引全体の70%〜90%の割合で実施されています。しかし日本ではまだまだ浸透していないと言わざるをえません。

これまで述べてきたように、インスペクションは中古住宅購入に対してとても必要性が高いと言えるでしょう。中古住宅の購入の際は、ぜひインスペクションを検討しましょう!!

 

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グループ会社のカスケーホームには、建築士免許をもつホームインスペクターが在籍し、リフォーム実績岡山県8年連続№1中古住宅仲介×リフォームリノベーション件数県下№1なので、中古住宅の購入~リフォームまでワンストップでご提案可能です。

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